「持っていく」「運ぶ」を表す英単語には bring・take・carry の3つがありますが、どれも日本語では似たように訳せてしまうため、使い分けに迷う方が多い単語です。この記事では、それぞれの語源や辞書的な意味を確認しながら、実際の使い分けのポイントを整理していきます。
bring ― 「話し手のいる場所へ」持ってくる
bring は、物や人を「話し手(または話題の中心となる場所)のほうへ」持ってくる・連れてくることを表す動詞です。
語源:古英語の bringan(「運ぶ、持っていく、途中で連れてくる、生み出す、差し出す」の意味)に由来し、ゲルマン祖語の brangjanan、さらに印欧祖語の語根 bher-(「運ぶ」)にさかのぼるとされています。
辞書的な意味:Oxford Learner’s Dictionaries では bring は “to come to a place with someone or something” と定義されています。
例:Please bring your umbrella. / She brought her boyfriend to the party.
「どこに向かって動いているか」に注目すると、bring は常に「話し手側」への移動を表す点がポイントです。
take ― 「話し手から離れた場所へ」持っていく
take は bring とは反対に、物や人を「話し手から離れた場所へ」持っていく・連れていくことを表す動詞です。
語源:中英語の taken、後期古英語の tacan(「力ずくでつかむ、握る」の意味)に由来し、古ノルド語の taka などスカンジナビア系の言葉から借用されたと考えられています。さらにゲルマン祖語の takan-(起源は不確かですが、もともと「触れる」という意味だった可能性があるとされます)にさかのぼります。ちなみに古英語にはもともと niman という「取る」を表す動詞がありましたが、中英語期にスカンジナビア由来の take に取って代わられました。
辞書的な意味:Oxford Learner’s Dictionaries では take は “to carry or move something from one place to another” と定義されています。
例:I forgot to take my umbrella with me. / I’ll take you to the station.
bring と take はセットで覚えると分かりやすく、「話し手に近づく=bring」「話し手から離れる=take」という対の関係になっています。
carry ― 「重さを支えて運ぶ」動作そのもの
carry は、bring や take と違って「どこからどこへ」という方向性よりも、「重さを支えながら運ぶ」という動作そのものに焦点を当てた動詞です。
語源:14世紀初頭のアングロ・フレンチ語 carier(または古ノルマン・フレンチ語 carrier)に由来し、さらに遡るとラテン語の carrum(もともとは「2輪のケルト戦車」の意味)、ガリア語(ケルト語)の karros、印欧祖語の語根 kers-(「走る」)にたどり着きます。もともと「車で運ぶ」という意味から発展した単語だったのですね。
辞書的な意味:Oxford Learner’s Dictionaries では carry は “to support the weight of somebody/something and take them or it from place to place” と定義されています。
例:Can you carry this bag for me? / She carried the baby in her arms.
bring・take が「方向」に焦点を当てているのに対し、carry は「支えながら移動させる」という動作そのものを表す点が大きな違いです。
3つの違いをまとめると
- bring:話し手のいる場所へ「持ってくる」。
- take:話し手から離れた場所へ「持っていく」。
- carry:方向に関係なく「重さを支えて運ぶ」動作そのもの。
厳密なルールというより、「どこに向かっているか」「支えて運ぶことに焦点があるか」を意識すると、自然に使い分けられるようになります。
使い分けを体で覚えるには
こうした単語のニュアンスの違いは、実際に使ってみて初めて体に染み込むものです。私自身、この bring・take・carry の使い分けも、オンライン英会話でネイティブ講師に間違いを直してもらいながら少しずつ身につけてきました。
独学だとどうしても間違いに気づきにくいので、実際に話しながらフィードバックをもらえる環境はとても助かります。私が実際に利用しているのはEFイングリッシュライブのオンライン英会話で、24時間いつでもネイティブ講師のレッスンを受けられるのが忙しい日々の中でも続けやすいポイントでした。
合わせて読みたい
英単語の使い分けについては、以下の記事もあわせてどうぞ。


コメント