世界のまつ毛パーマ事情|コリアンラッシュリフトやパリジェンヌなど海外のまつ毛パーマを国別に比較【2026年】

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日本では、まつ毛エクステよりまつ毛パーマを選ぶ人が増えています。根元から立ち上げる「パリジェンヌラッシュリフト」は、すっかり定番の名前になりました。

では、海外のまつ毛パーマはどうなっているのでしょうか。この記事では、日本のパリジェンヌのような各国のブランド技術、国ごとのルール、価格、安全面の注意、最新トレンドを、各国の行政機関や公式情報をもとにまとめました。まつ毛エクステ版は世界のまつ毛エクステ事情で紹介しています。

目次

まつ毛パーマの呼び方は国によって違う

英語圏では、まつ毛パーマは主に次のように呼ばれています。

呼び方内容
ラッシュリフト(Lash Lift)根元からまつ毛を持ち上げる施術。日本の「まつ毛パーマ」に近い
ラッシュパーマ(Lash Perm)まつ毛にカールをつける施術。昔ながらの呼び方
ラッシュラミネーション(Lash Lamination)2013〜2014年ごろから使われ始めた呼び方
ラッシュボトックス(Lash Botox)リフトにケラチンなどのトリートメントを組み合わせた施術。ボツリヌス毒素とは無関係
コリアン ラッシュリフト接着剤を使わない韓国式のリフト

ラッシュリフトが世界的に注目されたのは2018年ごろです。この年、Googleで急上昇した美容の質問の2位が「What is a lash lift(ラッシュリフトとは)」でした。

日本|まつ毛パーマがまつエクを逆転

ホットペッパービューティーアカデミーの調査(2025年2月)によると、アイビューティーサロンを利用する女性のうち、まつげパーマを利用した人は67.6%、エクステは24.2%でした。日本ではまつ毛パーマが主流になっています。

  • アイビューティーサロンの市場規模は、2025年に1,384億円(前年比17.4%増)
  • 2021年の777億円から、4年で約1.8倍に拡大
  • 1回あたりの平均利用額は、女性で5,099円(2025年)

パリジェンヌラッシュリフトとは

パリジェンヌラッシュリフトは、株式会社IL(PARISIENNE BEAUTY GROUP)が展開する日本発のまつ毛パーマの技術です。まつ毛を先端からカールさせる従来のパーマとは違い、根元から立ち上げるのが特徴です。

  • 2026年4月の発表では「ブランド誕生から9年」とされていて、2017年ごろに誕生
  • 累計利用者数は1,675万人以上(ブランド発表)
  • 2026年4月には、テープを使わず、奥二重や一重にも対応した「2.0」を発表

施術は、パリジェンヌを導入した全国のサロンで受けられます。

日本のルール|美容師免許が必要

厚生労働省は、まつ毛エクステンションを美容師法の「美容」にあたるとしていて、仕事として行うには美容師免許が必要です。船橋市や横浜市などの自治体も、まつ毛パーマを美容師法の美容行為と位置づけていて、美容師免許と美容所の届出が必要と案内しています。

また、渋谷区などの自治体によると、まつ毛用として薬機法の承認を受けたパーマ液はなく、髪用のパーマ液をまつ毛に使うことは「目的外使用」にあたります。

法律の根拠や罰則、安全なサロンの選び方は、まつ毛パーマに美容師免許は必要?で詳しく解説しています。

韓国|接着剤なしの「コリアン ラッシュリフト」

韓国では「속눈썹펌(ソクヌンソプポム)」と呼ばれ、価格は1回22,000〜70,000ウォンほどです(2026年8月確認)。韓国旅行での予約方法は韓国旅行でまつ毛パーマで紹介しています。接着剤を使わないパーマ、ケラチンケアを組み合わせたパーマ、ブラックティントなどがトレンドです。

この「コリアン ラッシュリフト」は海外でも人気で、アメリカでは2026年に「Korean lash lift」の検索数が前年の約37倍に増えたと報じられています。ただし、特定のブランドではなく、接着剤を使わない技術の総称として使われています。

韓国では、まつ毛エクステは2016年からメイクアップの美容師資格が必要です。届出をせずにまつ毛パーマやエクステの営業をすると、1年以下の懲役または1,000万ウォン以下の罰金の対象になります。2026年7月には、ソウル市がまつ毛パーマなどの無届け営業を取り締まっています。

海外のまつ毛パーマのブランド技術

日本のパリジェンヌのように、海外にもサロン向けに技術と商材をセットで展開するブランドがあります。

ブランド・技術国特徴
LVL Lashes(エルブイエル)イギリス「Length Volume Lift」の略。2005〜2006年ごろ誕生した商標登録のラッシュリフト。シリコンのロッドで根元から立ち上げる
YUMI Lashes(ユミラッシュ)フランス2009年誕生。最新の「3.0」は、まつ毛を先にやわらかくしてから接着剤なしのバームで固定する
Elleebana(エリーバナ)オーストラリア1回分の個包装で約20分の「ワンショット」が特徴。ホルムアルデヒド不使用
InLei(インレイ)ラッシュフィラーイタリア2017年誕生。まつ毛を太く見せる効果をうたうトリートメント型の施術
RefectoCil(レフェクトシル)オーストリア1930年代にウィーンの美容師が始めたまつ毛・眉のティントの老舗。70か国以上で販売

認定サロン制が多い

LVLは、ブランドの研修を受けた「認定LVLアーティスト」だけが施術できる仕組みです。YUMI Lashesもフランスの研修センターで認定トレーニングを行っていて、Elleebanaにもアカデミーがあります。サロンで「認定」の表示がある点は、日本のパリジェンヌと似ています。

アメリカ|州ごとの免許制

アメリカでは、サロンの施術は州ごとのルールで管理されています。カリフォルニア州では、2022年1月からまつ毛・眉のパーマがエステティシャンや美容師などの業務範囲に含まれました。州の資料では、48〜72時間前のパッチテストや、髪用のパーマ液を使わないことが案内されています。

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、まつ毛・眉の永久的な染料について「失明を含む深刻な目のけがを起こしたことがある」と注意を呼びかけています。

価格は1回75〜150ドルほどで、RealSelfの平均は100ドル(約1万6,000円)です(1ドル=約157円で換算)。

ヨーロッパ・イギリス|パーマ液の成分に上限

EUでは、2015年の規則で、まつ毛パーマ用製品に使うチオグリコール酸とその塩類の濃度を11%までとし、プロ専用に限りました。目に入ったらすぐに洗い流すよう、表示も義務づけられています。

イギリス(イングランド)には、まつ毛パーマに特化した免許はありません。ロンドンの一部の区では美容施術の許可制度がありますが、まつ毛の施術は対象外とする区もあります。

オーストラリア・アジアのそのほかの国

  • オーストラリア:ニューサウスウェールズ州のリフト&ティントは47〜110豪ドル、中央値は55豪ドル(2026年9月)
  • 台湾:衛生福利部は「まつ毛パーマ製品を承認したことはない」としていて、台湾、EU、日本のいずれでもまつ毛パーマ液は承認されていないと説明しています
  • タイ:1回800〜2,000バーツほどで、持ちは約6週間(2024年)
  • シンガポール:ケラチン入りのリフトや韓国式のリフトがサロンで広く提供されています
  • 中国:まつ毛パーマに関する信頼できるデータは見つかりませんでした。2026年8月には、上海市消費者権益保護委員会が、まつ毛エクステ用接着剤の8割以上から発がん性物質を検出したと発表しています

安全面で気をつけたいこと

日本の被害報告

国民生活センターには、まつ毛エクステの危害が2010年度から2015年3月までに599件寄せられています。まつ毛パーマでも、角膜の傷、視力の低下、かぶれ、まつ毛の切れ毛や抜け毛などの被害が報告されています。

海外の症例

海外では、期限切れのセルフキットを使った女性が、両目の中毒性角結膜炎とかぶれを起こした例が報告されています。眼科医は、自宅でのセルフパーマで角膜に傷が残るおそれがあると注意を呼びかけています。

施術前にできること

  • 美容師免許を持つスタッフがいる、届出済みのサロンを選ぶ
  • アレルギーが心配なときは、パッチテストができるか相談する
  • 目にしみたり痛みが出たりしたら、すぐに伝える
  • 施術後に異常があれば、眼科を受診する
  • セルフキットでのまつ毛パーマは避ける

まつ毛美容液をめぐる動き

まつ毛パーマと一緒に使う人も多いまつ毛美容液にも、各国で動きがあります。

  • 日本:国民生活センターによると、まつ毛美容液の危害は2015年度の8件から2018年度には281件に増えました(2019年発表)
  • EU:2026年2月、欧州委員会の科学委員会が、まつ毛美容液に使われるプロスタグランジン類似成分の一部について「安全とはいえない」との意見をまとめました。化粧品での使用を禁止する案も出ています

施術後のまつ毛のケアについては、まつげ施術後に使えるリッチカールクリームの記事も参考にしてください。

世界のまつ毛パーマ事情まとめ

国・地域主な特徴
日本まつ毛パーマがまつエクを逆転。パリジェンヌが定番。美容師免許が必要
韓国接着剤なしのコリアン ラッシュリフトが世界的なトレンドに
イギリスLVLなど、認定制のブランド技術が発達
フランス・イタリアYUMI Lashes、InLeiなどトリートメント型の技術
アメリカ州ごとの免許制。1回100ドル前後
EUパーマ液の成分濃度に上限。まつ毛美容液の成分も見直し中

まつ毛パーマは、国によって呼び方も技術もさまざまですが、根元から自然に立ち上げる「ナチュラルなまつ毛」が世界的なトレンドになっています。海外旅行先で施術を受けるときは、その国のルールやサロンの資格も確認しておくと安心です。

あわせて読みたい|まつ毛パーマの技術・ブランド

参考


※情報確認日:2026年10月25日。各国の行政機関や公式サイトなどの公開情報をもとにまとめた記事です。施術を受けるときは、サロンの資格や施術内容を確認してください。

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この記事を書いた人

UoPeople(アメリカのオンライン大学)でコンピューターサイエンスを学び卒業。仕事と育児を両立しながら、お気に入りの美容アイテムや英語学習について発信しています。

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