ネット通販、動画配信、子どもの学校連絡アプリ、仕事用ツール……。気づけば家族全員分のIDとパスワードが、頭の中とスマホのメモアプリに散らばっていませんか?我が家も同じ状態で、同じパスワードを使い回したり、夫に「あのサイトのパスワード何だっけ」と聞かれたりする日々にちょっと危機感を覚えていました。そこで導入したのが、パスワード管理アプリのKeeper Securityです。今回は実際に家族で使ってみてわかった良い点と、気になった点を正直にまとめます。
Keeper Securityとは
Keeper Securityは、ID・パスワードを一つの「マスターパスワード」で安全に管理できるパスワードマネージャーです。256bit AES暗号化とゼロ知識(zero-knowledge)方式を採用しており、運営会社であってもユーザーのパスワードの中身を見ることができない設計になっています。
- Personalプラン:1人用。パスワード・デバイス数無制限、指紋認証/Face IDログイン対応、年払いで月あたり数百円程度
- Familyプラン:Personalの全機能に加えて最大5人分のアカウント、共有フォルダ、10GBの安全なファイルストレージ、緊急時アクセス(Emergency Access)機能つき
- ログイン方法:マスターパスワード、指紋認証、Face ID
- 対応環境:Webアプリ、ブラウザ拡張機能、スマホアプリ
※価格・プラン内容は変更される場合があるため、契約前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
使ってみて良かったところ
一番のメリットは、やはり覚えるパスワードが1つだけになることです。あとはKeeperが複雑なパスワードを自動生成・自動入力してくれるので、サイトごとに「安全だけど覚えられないパスワード」を使い回さずに済むようになりました。
Familyプランにしたことで、Wi-Fiルーターの管理画面や家族共通のサブスクなど「共有したいログイン情報」だけを共有フォルダに入れられるのも便利でした。一方で家族それぞれの個人的なアカウントは相手から見えない仕組みになっているので、「見られたくない情報まで筒抜けになるのでは」という不安もなく使えています。指紋認証でサッとロック解除できるスピード感も、地味に満足度が高いポイントです。
気になったところ①:マスターパスワードを完全に忘れると詰む
ゼロ知識方式は安全性の高さと引き換えに、マスターパスワードを完全に忘れてしまうと運営側にも復旧してもらえません。これは仕組み上仕方のないことなのですが、最初にこの説明を読んだときは少し不安になりました。
導入直後に、指紋認証や recovery phrase(復旧用のフレーズ)など、マスターパスワード以外の解錠手段を必ず設定しておくことを強くおすすめします。ここをサボると、後から「思い出せない」が本当に取り返しのつかない事態になりかねません。
気になったところ②:既存パスワードの移行作業が地味に時間がかかる
ブラウザに保存していたパスワードや、バラバラのメモアプリに残っていたIDをKeeperに一つずつ移していく作業は、思っていたよりも時間がかかりました。インポート機能はあるものの、重複しているアカウントや使われなくなったサービスの整理も同時にやろうとすると、まとまった時間を確保しておいたほうがよさそうです。家族分となるとなおさらで、休日に半日仕事になる覚悟はしておいた方がいいと思います。
気になったところ③:家族でも「相手のvaultは見えない」仕様に最初戸惑った
Familyプランを選んだとき、なんとなく「家族の分もまとめて見られる」イメージを持っていたのですが、実際には各メンバーの個人vaultはそれぞれ独立していて、他のメンバーからは見えません。これはプライバシーの観点では良い設計だと今は思っていますが、導入当初は「せっかく家族プランにしたのに、共有したい情報はどうやって渡すの?」と戸惑いました。
共有したいログイン情報は、あらかじめ「共有フォルダ」を作ってそこに入れる必要があります。「家族プラン=自動で全部共有」ではないと最初に理解しておくと、導入後のギャップが少なくて済むと思います。
Keeper Securityの公式サイトで料金・プランを見る
まとめ:Keeper Securityはこんな人におすすめ
Keeper Securityは、覚えるパスワードを1つに減らせる手軽さと、256bit AES暗号化・ゼロ知識方式による安全性の高さが魅力のパスワード管理アプリです。総合的には満足していますが、今回紹介したマスターパスワード紛失時の復旧不可、移行作業にかかる手間、家族プランでもvaultは個別管理という仕様の3点は、契約前に知っておくと安心なポイントだと思います。特に家族で使う場合は、共有フォルダの使い方を最初に家族内ですり合わせておくと、導入後のギャップなくスムーズに使い始められます。


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