双極性障害のオンラインミーティングに参加して「働く」ことを考えた

双極性障害のオンラインミーティングに参加して「働く」ことを考えた

私は2020年になって双極性障害と診断されました。

いつからそうだったのかわかりませんし、診断された後もいまだに「正直信じたくない(信じられない)」という状況です。

しかし、鬱状態になる時は明らかにあって、その時は全てのことが辛くて苦しくて、確かに「双極」なのかもしれない…そう思いつつも、そう考えるのは元気な時なので、「私元気じゃん」となる。

お仕事だって、「何も問題ない!大丈夫!」と元気な時には思うのですが、鬱になると「無理…こんな環境で働けない…ポンコツなが”普通”に働くことなんてできない、無理…私なんて何にもできないもん!!何も!できない!!!」と、とってもネガティブになります。

どっちの私が本当なんでしょう。自分でも全くわかりません。自分の扱い方が自分でわからないので、他の人がどのようにしているのか知りたいと思いました。

目次

Twitterの病み垢が助けになる

どうにもこうにもいかなくて、Twitterで「双極アカ」を作りました。私は鬱状態になった時、このアカウントに救われていました。元気な時は全く開きません。暗い気持ちになるものを見たくないし、考えても無駄なことを考えてるなんて時間がもったいなくない?と思うくらい、昨日まで鬱だった自分とは別人のようになるからです。

しかし、落ち込んだときはとても救われています。同じ病気に悩んでいる人たちをフォローしていると、弱音を吐いたり、元気な時にはお互い助けあったりと、「一人じゃない」という気持ちになります。普段の生活では同じ病気の人と簡単に繋がれませんが、Twitterだと出会える。「わかる〜!」という感情や状態を見ると安心しますし、「こういう時どうしたらいいの?」ということも、先輩たちのツイートはとても参考になります。

 

双極性障害患者のオンラインミーティングに参加してみました

Twitterで、「双極性障害」で「働く」ことをお題とした双極ワークというものを見つけました。

当事者たちで集まり、双極障害を持ちながら働くにはどうしたらいいのかについて話し合うという場です。オンライン開催なので、初めてだけどちょっと参加してみようかな…?と思い立ち、緊張しながらも初参加してみました。2時間、とてもいろいろ考えました。たくさん考え過ぎて、頭がパンクしそうでどうしようもなかったので、この記事を書いています。頭を整理するために、箇条書きで考えたことを書いていきます。このワークに参加時、私はおそらく躁状態だったかなぁ?と後になって思います。

ミーティング直後の感想

  • 刺激が多くて心がグシャグシャ
  • 落ち着かない
  • 頭を整理したい
  • 思考が高速に頭の中で回ってしまってどうしようもないから言語にしたい

直後はとにかく、急に頭を回し過ぎて、疲れて倒れそうでした。久しぶりにあんなに考えた。知らなかったことがたくさん入ってきて混乱しました。

  • 私は本当に双極性障害なのだろうか
  • 私はとっても一番症状が軽く元気に見えた
  • 私は元気じゃない時全くない気がした
  • 私元気じゃん(今は多分躁状態かもしれない)
  • 躁状態じゃなくて元気なだけじゃない?
  • お家の中にずっといたから元気なくなってただけじゃない?
  • 逆にオフィス通った方が元気になるんじゃない?
  • 私、元気なんじゃない?

やっぱり私は双極性障害じゃないんじゃないだろうか、と思いました。お薬は飲んでいますが、ここ2週間ほどとても元気で、双極性障害なんてこと考える必要ないのでは?どうして私はこのミーティングに参加しているの?と途中で思いました。

他の参加者の皆さんは

  • 元気じゃなく見えた
  • 何年もたたかってるように見えた
  • 暗く見えた
  • なんでそんなに悩んでるの?って思った
  • 本当は元気じゃない?って、私が一番思っちゃいけないはずなのに思った
  • 繊細に考えすぎなんじゃない?(←ブーメラン)

こんな考えが出てくる自分はやっぱり躁状態なのかな?と思います。自分が鬱状態に入るととてもわかる気持ちのはずなのですが、元気な今の私には辛いときの気持ちが全くわかりません。双極性障害は脳の問題なので本人の意思ではどうにもならないはずなのですが、「みんな繊細に考えすぎてるからだよ!」と思ってしまいました。自分が鬱状態のときの記憶は、今は全くありません。そう考えると、今鬱状態なのにこのミーティングに参加している方は本当に勇気があるし、行動できていてすごいと思いました。私だったらきっとドタキャンしています。 

私は双極じゃないんじゃない?でも…

  • 話したいことが全然言葉にならなかった
  • 支離滅裂に話した
  • 筋の通った話ができなかった
  • 自分でそのことにびっくりした
  • 私は振り回されていて解決に向けてなんかしようと思ってなかった
  • というか、直す必要があるのか?って思った。性格じゃないの?
  • これが躁状態なの?
  • わからない

迷宮に迷い込みました。一言で言うと「何にもわからない」。何がわからないのかもわからないけれど、とにかく思考が複雑に絡み合って、結論に至らなくて、パンク。意見を言うように言われた時は、何も意見が浮かびません。浮かぶのは「共感」。「こういう時どうしたらいいの?」が私はまだ全くわかっていません。他の参加者の皆さんは、自分なりの対処法をお持ちでした。「気分が上がりすぎたらこうして抑える」「下がりすぎたらこうして抑える」という対処法です。私にはまだ全くありません。上がったら上がって、下がったら下がる。振り回されているままだなぁと感じました。双極性障害でも分の気分のコントロールってできるんだ、とびっくりしました。

あたまがぐるぐるする

  • 刺激が多すぎた
  • いろいろ考えすぎた。答えのないものを。

同じことの繰り返しになりますが、とにかく頭の中がぐちゃぐちゃになりました。「気分のアップダウンを感じた時に私はどう対処しているか」と言う質問に回答が出せないことが原因だったと思います。

学んだこと

  • 病気のことは無理に周りに言わなくていい
  • 病気のことを職場に言わない方がいいことが多い
  • 苦手なこと(作業や状態など)を伝えるのはいいかも
  • 風邪ひきやすいとかって言っておけばいい
  • ちょっと休むけど戻ってくる人と思ってもらえればいい
  • あれ嫌だこれ嫌だじゃなくて、どうしたらやっていける環境にできるかを考えればいい
  • 苦手な時には得意な人を巻き込め
  • 一人で抱えるな
  • 人に言わなかったせいで一人で抱え込んで退職に至ることもある
  • 転職の時には、言語化できればいい。どういうことが苦手で何が得意かを言えれば自分を俯瞰できている人間だと思ってもらえるかも。

こちらは、このミーティングで学んだことです。他の方はこれまでの経験から「こうするとこうなる」「こうしたらこうならない」といったことをご存知なので、私にはとても貴重なアドバイスでした。「次の転職では病気のことを言ったほうがいいのだろうか」ととても悩んでいたので参考になりました。「こんな病気です!」では理解してもらえずお荷物と思われてしまう可能性が高いため、「こういう環境が苦手なんですが」と伝えることで、「神経質な人」ということで対応してもらえることもあるようです。

疑問に思ったこと

  • 躁状態の時に自分が行ったことは自分の実力ではないのか?
  • どうして楽しいのに躁状態になってはいけないのか?
  • ↑その後落ちる時が怖いから、ってのはわかる。でも幸せじゃないか、アップダウンの大きい人生は素敵ではないか?
  • アップダウンなしで平坦な人生=いい人生なのか?
  • ダウンした時に取り返しのつかない行動を取る可能性があるのなら、平坦な人生がいいだろう
  • 私は、気分が落ちても取り返しのつかない危険な行動をとる可能性は低い。アップダウンは好き。
  • こう言っている時点で危ないのだろうか?
  • 性格ではないのだろうか

双極性障害が危ないと言われるのは自ら命を立つ確率が高いからです。だから治療して改善を図ったほうがいいと言われます。私は、自分がそのような選択肢を取る可能性はかなり低いと思うし、平坦な人生よりもアップダウンがあって欲しいと思ってしまう性格です。

もし、「そう思うこと自体が双極性障害だ」と言われたら何も言えませんが、これが自分の意見だと認識しています。 

私はどうしてこんなことを悩んでいるのだろうか

  • ただ生きていくのはみんな同じ、いろいろな壁にぶつかるのも同じなのにどうしてわざわざ壁を増やしているのだろうか
  • 辛すぎて泣きたくなった
  • こんなことに悩んでる暇はないのではないだろうか

結論、こんなことを悩んでいるのも馬鹿らしいと思いました。気分が上がったり下がったりしてしまうのは仕方ない。性格は千差万別、今躁状態になっている私は毎日活動的に動いています。活動的すぎる認識があるので、この後疲れたら気分が落ちるでしょうが、当然でしょう。今度は、その気分が落ちたときにどのように対応したらいいかを見つけていこうと思います。

そして、やっぱり気分のアップダウンが激しすぎると感じたその時は、改めて病気を受け入れ、付き合い方を考えていこうと思いました。

双極性障害についての記事はこちら

あまり見られたくないですが…気持ちの整理にたまに記事を書いています。

Crescit eundo
メンタル | Crescit eundo 削除するか悩んでいるカテゴリですが、このブログを見てくださる方はきっと真面目で誠実で勉強熱心なので、人一倍メンタルを崩す可能性が高いと思い、残しています。
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この記事を書いた人

ピープル大学(UoPeople)でコンピューターサイエンスを学んでいます。趣味はプログラミング。

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