海外からワン切り電話…国際ワン切り詐欺って何？仕組みと対策まとめ

知らない人からの電話…と思ったらワンコールで切れた。番号を見たら海外からだ…？

このような電話は「国際ワン切り詐欺」と言われます。

 

あなたに電話をかけてきた相手は、あなたに電話をかけることで詐欺を狙っているようですね。

詐欺者が私に海外からワン切りしてくる理由って何⁉︎相手にどんなメリットがあるの？

 

もし通話に出てしまうとあなたに高額な通話料金（30秒ごとに250円など！）が課され、詐欺話に騙されなくても通話だけで詐欺者にお金が入る場合もあります。

通話するだけでお金を取られるなんて、国際ワン切り詐欺の仕組みはどうなってるの？

この記事で解説します。

国際ワン切り詐欺とは？

国際通話料の高い国を選んで国際通話をかけてくるようですが、それでも国際通話料で詐欺グループが満足するほどのお金を得られるのか…？と思いますよね。

1件1件の利益は小さいですが、大量に通話をかけるため「塵も積もれば山となる」方式で大きな利益となるようです。

また、通話料は通常、毎月の通信料として自動引き落とし設定している人が多いですよね。

毎月利用明細を確認しない人も多いので、被害者は気づかずに国際通話料を支払ってしまうようです。

国際ワン切り詐欺の流れ

簡単に国際ワン切り詐欺の流れを説明します。

※1「国際通話料が詐欺グループに振り込まれるよう仕込みをする」とは

通常、国際通話を行うと通話相手の通信会社に国際通話料が振り込まれます。

このままだと、詐欺グループは何も金銭的メリットを受けることがありません。

そこで、詐欺グループは自分達にお金が流れるよう何らかの仕込みを事前に行なっています。

通信システムを不正にハックする

実際に国際ワン切りを始める前に、詐欺者は電話発信国の通信システムを不正に操っている可能性があります。

国際通話料の流れを管理するシステムを不正にハックし、自分たち詐欺グループの銀行口座に国際通話料が振り込まれるようにするという方法です。

日本では考えられないことですが、情報セキュリティが緩い国にて行われます。

通信会社とグルになっている

何らかの裏ルートで通信会社から詐欺グループ宛に国際通話料の1部が収益として支払われるような仕組みになっているケースもあるようです。

国際ワン切り詐欺によく使われる国

国際ワン切り詐欺者が発信元国として選びやすい国を紹介します。

詐欺の手法や状況は常に変わるため、これらの国以外からの国際通話にも注意する必要があります。

モロッコ・西サハラ	＋212
モルドバ	＋373
パナマ	＋507
ナウル	＋674
アセンション島	＋247
サモア	＋685
パプアニューギニア	＋675
スリランカ	＋94

対策

意識向上

1度詐欺に引っかかるとターゲットリストに追加され、何度もターゲットにされ沢山のワン切りに悩まされることになります。

国際ワン切り詐欺対策としてできることはどれも基本的な電話での詐欺対策ですが、今一度確認してください。

1. 不審な電話には出ない。かけ直す前に相手の番号をよく確認する。
2. 心当たりがあり、折り返し通話が必要かもしれないと気になる場合は相手の電話番号が正しいか電話以外の方法で確認する。
3. 通話してしまったら個人情報を話さない。別の詐欺に繋がることを避ける。
4. 詐欺に遭ったと気づいた場合は警察と通信会社に報告する。

迷惑電話ブロックアプリ

発信者の情報を通話画面に表示してくれるアプリが存在します。

電話帳に登録していない発信者や不審な発信者の場合もそのことを表示してくれたり、設定しておくと通話自体を拒否してくれるアプリもあります。セキュリティ企業が作ったアプリから、AUやソフトバンクなど大手キャリアが作ったアプリもあるため安心して使用することができます。

迷惑電話ブロック（SoftBank Corp.）

ソフトバンクが提供するアプリ。迷惑電話を自動判別でブロック。架空請求判別で迷惑フォルダに自動仕分け。迷惑電話が掛かってきた際の警告表示を行い、番号を設定すると拒否が可能。迷惑電話とは判別されない電話番号は企業名などを表示。

迷惑メッセージ・電話ブロック（KDDI株式会社）

auIDをお持ちの方はぜひこちらを。イエローページ600万件以上のデータを元に発信元を判別し、表示。詐欺の疑いがある電話番号は画面上に警告を表示する機能あり。

 

国際ワン切り詐欺は被害者が気づくことなく被害に遭うケースが多いです。警戒心を持ち、不審な電話に対して冷静に対処することで、詐欺の被害を防ぎましょう。

お子様や高齢者は特に、国際ワン切り詐欺の存在を知らず、被害に遭ってしまいます。

ご家族やお友達にも注意喚起をしてください。