こんにちは、UoPeopleでコンピューターサイエンスを学んでいる運営者です。私は新卒で外資系企業に入社して、楽しく過ごしていたにもかかわらず1年強で退社してしまいました。メンタル系に支障が出てしまい、自分の中で大きな転機の1つになりました。特に、入社して失敗したこと、在籍中にしていなくて後悔したこと、退社して失敗したことがあるため、体験をお話ししようと思います。
今ではどれもいい経験だったと言えますが、特に入社中にしていなくて後悔したことを今後は肝にも銘じておきたいです。ああしていたらもっと違う未来になっていたかもしれない。こうしていたらこうはなっていたかもしれない。どれも「たられば」ですが、今後同じ後悔をしてしまわないように、記しておきます。
コンテンツ
- 入社して失敗したこと
- 在籍中にしていなくて後悔したこと
- 退職して失敗したこと
また、失敗したこと以上に入社してよかったことも山ほどあります。そちらは別記事で書いていくつもりです。
働いていた外資系企業について
会社の概要とカルチャー面を紹介です。
- 東京オフィスの社員は300名程度
- どこの国にもオフィスがある
- 日本には東京のみ
- 勤務時間7時間
- 出社時間は自由で遅刻という概念がない
- 20代の入社は大半が親のコネが6割
- NYに本社
- 東京オフィスの社長はアメリカ人
- 各部署のトップはアメリカ人以外もいる。日本人もいる。
- 派閥争いはリージョンレベル
- 会議は日本人のみなら日本語、日本語話せない人がいれば英語
- リージョンヘッドクウォーターとの電話会議がよくある。時差は常に気にする生活
- 書類は英語でしか書いたことがない
- 移動は基本タクシー
- みんな、責任のなすりつけあい・自己保身が本当にすごい
- 取引相手も外資系(日本・海外オフィスともに)が多い。みんな気が強い。
- 日本人でもほぼ全員海外育ち
- 国籍が日本でも、海外育ちで日本人の感覚をわかっていない人が多い
- お弁当を持参したことは1度もない。レストランが普通。
- ランチ休みは何時間とってもいい。こっそりお酒飲んでもいい
- こっそり抜け出して誰かと会ったりしてる人もいる
- 締め切りに追われていれば深夜まで働く
- オフィスにビールは当たり前
- 結構お酒の付き合いはある(みんなビールとワインが好き)
- ポストマンのおじいちゃんがアロハシャツ
- 耳にたくさん穴が空いている人がゴロゴロいる
- いろんな色の髪の人がいる
- Thanks Givingで、着手中の仕事放り投げて帰国する人がたくさんいる
- クリスマス前には人が1/3くらいになる
ざっとこんなところでしょうか。私のいた会社は東京オフィスも「アメリカ流」を貫き日本に馴染んでいない会社として評判でした。
入社して失敗したこと
世間知らずになった
これは、退職してから気づいたことです。金銭感覚と環境の感覚がおかしくなっていました。他の会社や、社会を知らない状態で、唯一の新卒として大事にしていただき、無知な天狗になっていました。何も仕事出来ないクセに、変なプライドだけが身についてとんでもない世間知らずの甘ちゃんに育ち上がりました。退職してから街に出て色々な人と出会い、カルチャーショックを感じるばかりでした。ちなみにお給料は新卒はそれほど高くないので本当困ったバカが出来上がりました。
成長できなかった
入社前に、上司となる人から注意されていたことで、本当だったと気付いたのは退職した後です。新卒が自分一人だったため、とてもとても大切にされ可愛がられました。なんとなく、「新卒」レッテルに甘えてはいけない!とは思っていましたが、それでも、ミスしてもみんな庇ってくれるし、正直チョロいものでした。いつまでも使える看板ではないとわかりつつ、甘えに甘え私は全然成長できませんでした。外資は特に、仕事の受注もコネで成立しているため、中の人間に力がなくてもなんとかなってしまいます。もちろん、とっても使えない人間はクビを切られる心配がありますが、新卒の私には全く不安がありませんでした。
日本企業で働く人から見たら宇宙人
これも退職してから気がついたことです。私は現在、日本企業で働いていますが、未だに「何いってるんだこいつ!?」というような宇宙人を見るような目で見られることがあります。私からしたら筋の通った発言をしたはずなのに、日本企業のカルチャーからしたら「ありえない世間知らず」なのだと思います。
- 「今日の仕事は終わったから早く帰ろう!」
- 「ランチどっかステーキ食べに行こうよ」
- 「ちょっと今別のことやりたいから待って」
- 「それは私の仕事じゃないからやらないよ!」
こういった発言で浮きました。ある時の飲み会で、外資出身であることがフッと話題になり「そういうことか!」という反応を受けました。私の不思議な言動は前の会社のカルチャーが違うからだと理解してもらえるようになったようですが、今の会社のカルチャーに馴染めるようにとにかく頑張るのみです。
外資出身で、めっちゃくちゃお仕事できるようであれば大きな態度をとっていても許されるかもしれませんが…私はポンコツなので、頑張るのみです。
外資在籍中にしていなくて後悔したこと
勉強、とにかく勉強
外資で働いている自分に酔って、勉強をしていませんでした。なんとなく「勉強しなきゃ〜」と思い、なんとなく英語のテキストを開いたりはしていましたが、夜は飲み会、朝は毎日遅刻で全然努力をしていませんでした。今思えば、努力する方法がわかっていませんでした。言い訳をすると、周りに、わかりやすく努力をしている人もいませんでした。見えない場所で机に向かう人を見ることはないし、想像もしませんでした。だから外資に行くと成長が止まると言われていたのも今では理解できます。社会人になっても勉強を続けなければいけない・陰で勉強している人がいるということも知らなかったし、想像もしませんでした。
外の世界を知ること
もっと友達と遊んで友達の話を聞いておけばよかったです。職場には色々な環境があることを知っておけばよかった。今どれだけ恵まれた環境にいるのかを理解していたらよかった。私以外の社員も続々と仕事を辞めていっていた背景を考えると私が退職したことも適切な判断だったと思うのですが、部署移動をお願いするという選択肢もありました。人見知りをして他の部署に行く自信がありませんでしたが、辞めるという以外の手段もあったかもしれない。友達の話を聞いていたら、もっと興味ある場所を見つけていたかもしれない。とにかく、人の話を聞くことの大切さを感じました。
外資を退職して失敗したこと
金銭感覚が戻らない
ずれた金銭感覚がなかなか戻りませんでした。在籍中は「節約」という言葉が頭に浮かんだことは1度もありませんでした。当時の生活は例えば、
- 毎朝カフェでカフェラテを買わないと気が乗らない(コンビニは嫌)
- お昼ご飯は美味しいレストランで食べたい
- 居酒屋なんてありえない
- ワインが美味しいお店しか選ばない
- 疲れたらタクシー
- 夜ご飯作るのは大変なので美味しい出来合いを買う
大きく「贅沢」ではないですが、ちりつもでお財布に響くものばかりです。生活スタイルを矯正するのが本当に大変でした。
あんなに自由な環境はないことに気がついた
責任が伴いますが、外資は自由です。見た目はどうしてもいいし、意見も自由だし、好きな時に好きな仕事をして帰ればいいです。日本の会社に転職して初めて、そうはいかないことを痛感しました。郷に入っては郷に従え、柔軟に対応しなければいけないのはわかっていますが、一度自由を経験してしまうと縛られるのはとても苦しいです。
実力が何も身に付かなかった
成長した気がしませんでした。実際は何かしら変わっているはずで、成長もしているはずなのですが自分の口で「私はこれができます!」と言えることが残りませんでした。また、「外資」というプライドも失った私はただの仕事ができなくて自由を求めるという、使えない人間です。ここからどうやって挽回していくか、とても悩みました。
痛い、いい経験
私は今、外資にいくには早すぎたと思っています。そのタイミングでやってきたチャンスだったので、なるべくして今に至ると思っていますが、とにかく私は世間知らずすぎて、若すぎた。力がなさすぎた。
周りにいる20代の人たちは、みな英語堪能です。私はかろうじて読めるけれど喋れない、といった程度。このレベルでついていけるわけがありません。何せ必死に勉強した経験が私にはないのだから。
とても痛い経験でした。でもその世界を知れたことはとても幸運だし、会社が私を雇ってくれたこと、自分から辞めることを選んで去ったことには自信を持とうと思っています。
友達たちとは異なるスタートを切れたことに感謝をしつつ、痛かった、残念だった、悔しいこの思いを元にこれからはUoPeopleで学びつつ実際の経験も積んで行こうと思っています。
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